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バンリと千紗の小ネタ詰め合わせ [雑記:Dolly Shadow]

■ 擬リヴSNSで書いた小ネタの詰め合わせです。
主にパペガでの千紗&バンリの小ネタになってますが、パペガご存じない方でも問題なく読めると思います。
一部BL色の強い話が入ってますので、BL苦手・嫌いな方はご注意下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【1】夢の中の旅へ
【2】白猫千紗さんとバンリさん
【3】白猫千紗さんとバンリさん その2 ※ BL色強注意 ※
【4】千紗さんと黒猫バンリさん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  
 

 
 
 
【1】夢の中の旅へ


■ パペガ版バンリを作りましたよーという、ご報告記事用に書いた小ネタです。


     *      *      *
 
 
 
  
 
 あの人の隣で、目を閉じる夜。
 ああ、眠りたくない。
 眠るのが、淋しい。
 今はこうして、あの人の側にいられても…… 眠ってしまったら、すぐに朝が来る。
 朝が来たら、また、離ればなれ。
 眠気は泥のように襲ってきて、今にも沈み込んでしまいそう。だけど。
 僕は、懸命にそれに抗う。
 そうして必死に眠気に抵抗する僕を、あの人はくすりと笑った。

 そら、もう眠れ、バンリ。
 大丈夫だ。また、すぐに会いに来てやるし。それに。
 お前は、魔法使いだろう?
 だったら、俺に魔法をかけてみせろ。
 夢の中でも、俺がお前の側にいられるような……
 そんな、眠りの魔法を。

 ごめんなさい。
 僕は、そんな素敵な魔法は知らないのです。
 でも、願うことだけなら……
 どうか、夢の中でも、あの人と一緒にいられますように。
 あの人と、楽しく笑っていられますように。
 
 
 
 
 
     *      *      *


■ パペガの方のバンリは、バンリが見てる夢というか…… バンリが夢を見てる間に、心だけが違うパペガの世界に遊びに行っているような、そんなイメージです。
ほら、パペガのキャラって、みんな『パペット』ですものね^^
そんな設定作って…… って笑われそうですが、そうやって考えるとキャラに愛着湧くし、楽しいです^^
 
 
 

 
 
 
【2】白猫千紗さんとバンリさん


■ 【1】の続きのような感じで書いたものです。バンリのお供に飼っていた白オウムの千紗が白猫になった時の小ネタ。


     *      *      *
   

  
 
 ふと気が付くと、世界が広い。
 そして、何やら…… まるで絵本の中にいるような、非現実感。
 やれやれと、俺はため息をついた。
 また、バンリの夢の中か。
 淋しがるバンリを眠らせる為に、『夢の中でも俺がお前の側に居られるような魔法をかけろ』と言ったのだが…… それを真に受けたらしいバンリは、時々こうして俺を自分の夢に引き込んでしまう。困ったものだ。
 だが、まぁ。
 夢の中でも俺と一緒にいたいという、バンリの健気な気持ち…… 悪くは無い。
 可愛い奴め、とは思う。
 だが、問題はそこじゃなくて、夢の中の俺がオウムの姿をしていることだ。
 何故、オウムなのか。
 そんな姿でも、バンリは俺のことがわかるらしい。一応俺を『千紗さん』と呼ぶし、それなりの敬意は払って接してくる。
 だが、時々…… これが俺だっていうことを、忘れる時がないか? バンリ。
 こないだは、『ちーちゃん』って呼ばれたし…… もちろん、起きてからキッチリお仕置きはしておいたが。
 全く、困った奴だ。
 そうは思うものの、見知らぬ世界で楽しそうに冒険をするバンリの様子は、見ていて心癒されるものもある。
 だから、文句は言わない。
 言わないが、しかし…… オウムというのは、何とかならないものか。
 
 そんなことをブツブツ考えていると、バンリの声がした。
「千紗さん? 千紗さん、どこですかー?」
 振り返ると、矢筒を背負ったバンリが王子のような格好でやって来る。
 すぐ目の前にいるというのに、わからないのだろうか。
 やれやれ…… 教えてやるか。
 ここだ、バンリ。
 そう言おうと、口を開いた時だった。
「にゃあ」
 ………………。
 にゃあ!?
 俺の口から出たのは、『にゃあ』としか表現しようのない声だった。ちょ、ちょっと待て、俺はオウムだったはず……
 そう考えて、俺ははたと気付いた。
 あれ、俺…… オウムじゃないぞ。
 気が付けば四つん這いで歩いているし、四肢は真っ白いふわふわの毛に覆われているし、座って後ろを振り返ってみれば、何やらぴこぴこと動いている白い尻尾が……
 ……ネコ?
 おいおい、今度は白猫か? ちょっと待てバンリ、お前は一体どんな夢を見て……!
「にゅ…… にゃん、にゃあ」
 俺は抗議しようとするのだが、もちろん口から出るのはネコの鳴声ばかり。
 そして、ふとバンリの顔を見上げると。
 バンリは、何やら眼をキラキラと輝かせて、じーっと俺を見つめていた。
 真っ白な頬が、ほんのりと薔薇色に紅潮していく。形の良い唇は、まるで花が綻んでいくように、微笑みを浮かべていた。
 って、おい……
「……わぁ…… わぁぁ……」
 ふるふると身を震わせながら、バンリは子供のような声を上げた。
 そして、俺の目の前にしゃがみ込むと、遠慮無く俺の頭をなで回してくる。
「にゃ…っ」
「わぁ、ねこちゃん…… 千紗さんが、ねこちゃん…… 可愛い……」
 おいこら、撫でるな!
 そう主張しようとするのだが、にゃーにゃー鳴くだけでどうやら逆効果らしい。バンリはますます「かわいい…っ」と顔をほころばせる。
 コイツ、完全に俺だっていることを忘れてる。いや、それとも、俺がネコになってるということが良いのか? それもどうなんだ。
「千紗さん、よしよし……♪ わぁ、ふかふか」
 そんな人をバカにしたことを言いつつ、バンリは俺をひょいと抱き上げる。
 さすがに、ここまでネコ扱いされたら我慢の限界だ。
 何とか逃れようと、身を捩りつつバンリの服に爪を立ててやる。すると、さすがにバンリもわかったのだろう。ふと目を瞬かせて、たちまち申し訳なさそうな顔をした。
「あ…… すみません、千紗さん。ごめんなさい……」

 ちゅ。

 俺の額に、バンリの唇がそっと押し当てられる。ちゅっという音と共に。
 ………何、だと?
 思わず、俺は動きを止めた。
 バンリが、俺にキスを。自分からキスしたことなんて一二度くらいしかない照れ屋のバンリが、こんなあっさり…… 額とはいえ。
「……にゅぅ……」
 そんな鳴声が、俺の口から漏れた。
 嬉しいような、微妙なような…… 複雑な気持ちだ。
 そんな俺をよそに、バンリはにこっと可愛らしく微笑むと、俺を丁寧に下ろした。そして、すっくと立ち上がる。
「千紗さん、向こうの広場にぴち君達がいらっしゃいますよ。一緒に冒険に行きましょうって。さ、行きましょう♪」
 黒いマントをふわりと翻して、バンリは踵を返す。
 その顔は、まるで子供のように輝いていて…… 俺は、喉まで出かけた文句をごくりと飲み込んだ。
 仕方がない。
 少しくらいなら、付き合ってやるか。
 その代わり…… 明日のお仕置きは覚悟しておくんだな、バンリ。
 さて、どうやって啼かせてやろうか…… フフ、フフフ……
「千紗さん、早く早くっ」
 顔を輝かせるバンリを追って、俺もネコの脚で駆け出す。
 まぁ、これも楽しくないわけじゃないし。
 それに、明日のことを考えれば…… むしろ、俺だけ楽しんでばっかりで申し訳ないくらいだな、バンリ。
 遙か先を見れば、いつもの奴等がこちらに手を振っている。
 同じように手を振り返すバンリの後を、俺も尻尾を振りながら追った。
 
 
 
 
 
     *      *      *


■ 最初バンリは白オウムを千紗として飼っていたんですが、白猫があんまり可愛いので、ついつい白猫の千紗も飼ってしまったのです。
ちーちゃん、意外と子供っぽい人なんですよ^^
 
 
 

 
 
 
【3】白猫千紗さんとバンリさん その2 ※BL注意!


■ 【2】の続きのような感じです。
BL色強い内容になってますので、BLが苦手・嫌いな方は引き返して下さい。


     *      *      *
   

  
 
 何故、俺が、ネコの姿なんかしているのか。
 ここがバンリの夢だとするならば、それは、バンリの願いだろう。
 白くて柔らかな毛並み、ぴくぴくと動くネコの耳。
 俺の毛並みを気持ちよさそうに撫で、俺の耳を嬉しそうに擦るバンリは、とても幸せそうな顔をしている。
 千紗さん可愛い、可愛いです。
 お前…… 本当にわかってるのか? このネコが、俺だと。
 おい、あんまりネコ扱いするな。
 その子供をあやすような笑顔も癪に障る。バンリのクセに。 
 目が覚めたら覚悟しろ。また、許して下さいって言うまで泣かしてやるから。
 ……と言うか。
 懲りないヤツだな、お前は。
 毎度、毎度、少しは学習すればいいものを。俺だって、理由も無しに意地悪するような鬼畜じゃないんだぞ。
 こら、その母親みたいな笑顔は何なんだ。
 いや、俺は母親の笑顔なんて見たことはないけどな。イメージだ。一般的なイメージ。
 バンリのクセに、生意気な。
 どこかのいじめっ子のセリフと被るじゃないか。全く……



 ヘラクレスの森へ行きましょう。
 バンリは、言った。
 あの森は静かで、とても気持ちが良いですね。お散歩にぴったりです。
 ……ああ、そうだな。
 涼しい木陰に腰を下ろし、バンリはネコの俺を膝に乗せた。
 バンリの白い手が、俺の毛並みをささらと撫でる。
 おいおい。本当に散歩だけしに来たのか。
 ほら、そこにブルーハーブが生えているぞ。採らなくていいのか?
 全く…… 知らないぞ、癒しの羽根が作れなくなっても。
 
 
 
 ネコの俺を膝に乗せて、バンリは、何かを口ずさんでいる。
 流れていく花びらのような、淡い歌声。
 膝の上で丸くなる俺を、バンリの手が撫でている。だけど、それも次第に弱くなってきた。
 歌声も、微かになっていく。
 木陰を作る木々が、細波のようにざわめいている。ざわざわ、ざわざわと。
 自分の歌が、子守歌になったのだろう。
 こくり、こくりと、バンリは船をこぎ始めた。
 夢の中で眠れるなんて、器用なヤツだ。半ば呆れて、俺はバンリの顔を膝から見上げた。
 こら。
 その幸せそうな寝顔は、何なんだ。
 うつらうつらしながらも、バンリはまだ俺を撫でている。
 まだ、何かを歌っている。
 子守歌なんか歌ってもらう歳じゃないぞ、俺は。
 そもそも、自分の子守歌で、自分が寝てどうするんだ。全く。
 だが、そう言えば…… バンリの歌を聴いたのは、久しぶりかもしれない。
 バンリの中から自然に溢れ出してくるような、こんな歌声は…… 子供の頃以来、だろうか。
 ……全く。
 何がそんなに幸せなんだ、お前は。
 これは、お前が見ている夢だろう。自分の思い通りになることが、そんなに嬉しいか?
 俺を、ネコに変えて。
 性懲りもなく、ネコ扱いして。俺を怒らせて。
 おい。
 本当に、これはお前の夢なのか?


 ……………
 本当に、これは…… お前の夢、なのか?
 ふと、思った。
 そもそも、バンリが望むだろうか。俺をネコにしたい、などということを。
 もしも、バンリならば。
 バンリの望みで作られた、『俺達』ならば。
 バンリは、自らネコになるだろう。
 ネコでもオウムでも、犬でもかまわない。自分が一歩下がって、俺を支えようとするだろう。
 なのに、お前は……
 俺は……


 バンリの幸せそうな寝顔を、俺はネコの目で見上げた。
 背中を撫でる手の、優しい感触。
 バンリの温もりが、歌声が、ネコになった身体に染み込んでくる。
 ああ。愛おしい。
 どうしようもなく、思う。
 柔らかいバンリの髪が好きだ。
 ショコラみたいな匂いが好きだ。
 細い肩が好きだ。白い首筋が好きだ。
 バンリの身体が、温もりが、好きだ。
 俺のものだ。俺のもの。
 その幸せそうな寝顔も、花びらのような歌声も、俺もの。
 笑顔も、泣き顔も。あんないい顔も、こんないい顔も。俺のだけのもの。
 俺は…… 甘えている、のか? 
 バンリに、甘えている?
 つぼみがぱぁっと開いていくように、俺は理解した。
 そうか。
 これは、きっと…… 俺の、夢。


 俺は、バンリの膝を降りた。
 世界は狭くなり、木々のざわめきが近くなっていく。
 バンリの寝顔が、小さく見えてくる。
 儚く、淡雪のように、見えてくる。
 バンリ。
 バンリ。
 貪るように唇を重ねれば、バンリは、んんっ… とくぐもった声を出した。
 ぞくぞくするような声だ。
 バンリの手が、俺の腕をきゅっと掴んだ。そんなことで、止めると思うのか?
 柔らかな下草の上に押し倒せば、ふわりと零れる灰色の髪。
 甘い、ショコラの香りがする。
 食べて下さい。
 まるでそう言わんばかりだな、お前は。
 滑らかな肌に唇を滑らせる。戸惑うように俺を呼ぶ声が、酷く心地良い。
 俺のものだ。
 俺の望みだ。バンリ。
 バンリ。
 








 目を覚ますと、そこはベッドの上だった。
 腕の中に、バンリがいる。
 どうやったら、また歌わせることが出来るだろう。あの、風に溶ける花びらのような歌声を。
 夢ではなく、この現で。
 眠るバンリの服に手を掛けながら、俺はそんなことを考えていた。
 
 
 
 
 
 
     *      *      *


■ ちーちゃん、発情期……?^^;
森の中でけしからん千紗さんは、ねこみみver、何かしら服は着てる方向でお願いします。
何か、描写する余地が無かったんです……orz
 
 
 

 
 
 
【4】ちーちゃんと黒猫バンリさん


■ パペガ版千紗を作って、お供に黒猫のバンリを飼って、その後何故かバンリさん8歳児ブームがミズリ内にやってきて…… それで書いた小ネタです;


     *      *      *
   

  
 
 ……また、夢を見ているらしい。
 俺はあたりを見回した。例によって、あの冒険絵本のような世界だ。
 また、バンリの夢に引き込まれたのか。
 いや、これは俺の夢だったか? 未だにどっちなのかわからないんだが。
 しかし……
 自分の身体を見渡して、俺はふと気が付いた。
 おや。今日は、猫じゃない。
 と言うか、いつも通りの人型だ。
 近くで、商人ギルドが店を開いている。そこにあった鏡に姿を映してみると、確かに、いつも通りの俺だった。
 しかし、服装は違うな。
 何かやたらと白くて、まるで王子のような…… 正直、少々恥ずかしい。
 だが、まぁ、猫よりはマシか。
 何も買わないのかと言わんばかりの商人の目線を、俺はさっと交わした。
 悪いな、また今度。
 ここには来たばかりで、あんまり金が無いんだ。


 その時だった。
 くいっ…… と、酷く柔らかい力が、俺の服を引いた。
 何だろうと、振り返ってみる。しかし、誰もいない。
 おかしいなと思って首を戻すと、またくいっと服を引かれた。少し下の方からだ。
 俺はまた振り返って、視線を脚の方へ向けた。
 すると、そこにいたのは……
「……なっ……」
 なんて、ことだ。
 俺は、思わず絶句した。
 それは、あまりにも小さかった。だから、俺が振り返っただけじゃ見えなかったんだ。
 俺の脚に、酷く不安げにまとわりつくそれは……
 猫の耳と尻尾を付けた、今にも泣き出しそうな顔の、幼い少年だった。
 ああ、この子供、見覚えがある。
 忘れるはずもない。子供の頃の、バンリじゃないか。
「ま、さか…… バンリか?」
 少し背をかがめながら、俺は幼子の顔をのぞき込む。
 すると、涙でいっぱいの目を瞬かせて、猫耳の幼子はこくりと頷いた。
「……ちさ…さん…… 千紗さん……」
 幼子がひくっとしゃくり上げると、くったり垂れた猫耳が、ぴくっぴくっと動く。
 幼子は、いやバンリは、耐えかねたようにぎゅうと俺の脚にしがみついた。
 細い身体がふるふる震えると、黒い猫のしっぽもぷるぷると震える。
 何が…… 起こったのだろうか。
 不安げなバンリには悪いが、俺は、何やら胸の奥の方がもやもやっとするのを感じていた。なんだろう、この気持ち。
 ああ、そうだ。バンリは、子供の頃から可愛かった。
 もはや写真でしか見られないと思っていたその面影が、今目の前にあって…… しかも、猫耳に猫の尻尾、だと?
 それは、何と言う……
 もしもこの夢を見ているのが俺ならば、俺は自分自身を戒めなければならないだろう。妄想するのもいい加減にしろ、変態かお前は、と。
 だが、もしもバンリの夢だとしたら……
 ああ、バンリ。
 お前のその健気な気持ち、しかと汲み取ったぞ、俺は。
「こら、バンリ…… どうした。うん?」
 にこっと優しい微笑みを浮かべて、俺はバンリの肩をそっと抱いてやる。
 すると、バンリはやっと俺の脚から頬を放した。まだしゃくり上げながら、おずおずと俺の顔を見上げてくる。
「……ぅぅ…… す、すみません、千紗さん……」
 垂れ気味だった猫耳が、ますますしゅーんと項垂れた。
「僕、突然こんなことになってしまって…… 最初は千紗さんも見当たらかったですし、つい…… 取り乱しまして……」
 ひくひくしながら、幼いバンリは言う。
 しかし、その口調からすると、幼いのは外見だけで、中身はいつものバンリのままらしい。口が子供のせいか、若干舌っ足らずになっているが。
 よしよしと頭を撫でてやると、バンリはくすぐったそうにぴくぴく耳を揺らした。
 ……可愛いな。
 そのまま抱き抱えたい衝動にかられつつ、俺はそれをぐっと思いとどまった。
 別にそうしても良かったのだが…… そのまま、人気のない場所にでも連れ込んでしまわないとも限らない。俺が。
 バンリ、お前が思っているほど、俺は理性的な男じゃないんだぞ。
「ふむ、まぁともかく…… はぐれなくてよかったな」
「は、はい。よかったです、本当に……」
 はぐれかけた時の不安を思い出したのか、バンリはまたきゅっと俺の服を掴む。
 そういう仕草が、いちいち和む。
 俺は何とか自分に自制を促しながら、幼いバンリをそっと抱き上げた。
 バンリも、素直に俺にしがみついて来る。
 全く…… 普段から、こんなに素直だったら良いものを。
 誘うように瞬きをする、潤んだ瞳。
 その濡れた目元に、そっと唇を押し当てる。
「ん……」
 ぴくっと、バンリはくすぐったそうに肩を揺らした。
 全く、いちいち可愛いヤツめ。
 俺はくしゃくしゃとバンリの髪を掻き撫でると、猫耳のバンリを抱いたまま、広場の方へ歩き出した。
 まぁ、この愛らしさを堪能するのは、後にしよう。
 ここが、冒険の場だというなら…… まずは、俺が冒険をしなくてはな。
 黒猫になった、バンリと共に。
 その為に、こいつは猫になったのだろうから。
「さて、まずは武器を作らなければな。バジリスクの巣へ行くとするか、バンリ」
「えっ、千紗さんが戦うのですか? あ、危ないですっ。戦いなら僕が……!」
「猫のお前が、戦えるわけないだろう。俺だって、武器さえあれば多少は戦えるさ。お前は、危なくないように俺に付いてくればいい」
「う、うぅ…… でも……」
「いいから、今度は俺の出番だ。お前は、いいこで俺の側に居ろ。……な?」
 また涙目になりそうなバンリに、俺はまたちゅっと口付けを落とす。
 そして、知っている冒険者がいないか辺りを見回しつつ、2の塔の扉をギィと開いた。
 
 
 
 
 
 
     *      *      *


■ 何か、深夜2時くらいから突然書き始めた小ネタでした。
深夜のテンションのせいか、ちーちゃんがよくわからない人に…… あの通学路にっさ~。
元々ラヴォ耳なんだから、猫耳とたいして変わらないと言えば変わらないのですけど。でも、その辺はまぁ…… リヴにとっても猫耳はロマンということで、ひとつお願いします。
あ、大人バンリはラヴォ耳恥ずかしがって隠しちゃってることが多いから、それで素直な獣耳に萌えてる千紗さんなのかもしれません。

 
 

 
 
■ というわけで、パペガ系の小ネタ集でした^^
最近、何かバンリ8歳児が自分内ブームなのです。中身は28歳のままで、外見だけ8歳児という。
幼児化なんてお約束、やったことないよ……orz と勇気を出せなかったミズリでしたが、皆様に勇気をいただいて、やってやるぜという気持ちになれました^^(どうなの)
リヴリーには「/small」も「/little」もケセパだってあるもの!
なんて素敵な世界、リヴリー……(ほわわ)
そのうち、実際にリヴのバンリさんが8歳児になっちゃう話も書こうと思っています。
それと、バンリさんが8歳児だった頃の思い出話の続きも!(こっちはシリアスですよ……)

仔バンリ
【イラスト/桜井嬢】

で、相方の桜井嬢が、バンリ8歳のイラストを描いてくれました^^
さすがショタっ子大好きな相方。いつになく仕事が早かったです(笑)
不安げなおめめにきゅん……
ホントは全身画なので、次回バンリの思い出話続編の時にそちらはUPしますね。

■ ここのところちょっと体調が良くなくて、ブログ巡りをお休みしてます。ちらちら拝見しているのですが、niceは押せてない感じで……
もう少し良くなったら、またバシバシ押させていただきますね^^
 
 
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和桜

こんにちは^^

小説書いてしまうなんてすごいです^^
イラスト可愛いですね♪
by 和桜 (2009-05-28 10:17) 

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